Harmonie "Diary" Chromatique

Harmonie Chromatiqueの日記帳です。

コスプレ水中撮影の安全対策

えっと、まずは蝶良さんのマーメイド写真。

 RT&ふぁぼありがとうございます。私がかかわったコンテンツで600RT, 1000Favなんて初めての体験で、個人的にもちょっとびっくりしています。

それはそうと、ついったーでこんな指摘いただきましてですね。

 うちを名指しの指摘ではなかったんですが、水で遊ぶ人たちは誰もが真剣に考えなきゃいけない話題なのは間違いないんで、きっちり受け止めさせていただきました。

というわけで、コスプレ水中撮影のための安全対策をまとめてみました。
前提はコスプレ撮影なんで、深さ的には-5m程度までそこそこ整った環境の話にしてます。

まずは普段からできることを

うち自身は、ダイビングプールでのスキンダイビング練習会に昔から通ってます。練習会が日常の一環になってからもう5年くらいはたってるのかなー。

「イルカと遊びたい♪」とか「水中の癒しを味わいたい♪」みたいな流れで、新しくこの趣味に首突っ込みたい人を何人か連れていきました。その結果:初日から安全に楽しめるかどうかは、ほぼ日常から水に慣れてるいるか?だけで決まっていました。
水泳部出身とかの人は話が別として、そうでもない限り、日常からプール通ってるような人だと耳抜きさえクリアできれば初日から深さ5mのプールの底にたどりつけていますし、そうじゃないと5mはきついって感じです。

もちろん大半の撮影はもっと浅いところでやってる人が多いとは思いますが、水慣れは安全のために大切なことです。
もちろん安全対策で考えられることはいろいろありますが、コスプレ撮影程度なら最後は水に入る人一人ひとりのスキルがすべてを決めるって側面ありますしね。

べつに5mの底まで行けなきゃいけないとか、50m40秒以内で泳げなきゃいけないとか、そういう高いレベルの話は必要ないです。日常から水に慣れてるかどうかだけの話。
まあ、ゆっくりでもいいんで50mくらいは泳げたほうがいいです。水中撮影やりたかったら水への恐怖心くらいはクリアしておきましょうね?*1

撮影の安全

絶対に、一人では無理をしないという鉄則を守ってください。
水槽での撮影なんかだと水に入るのは一人だけってこともあると思いますが、ほかにもいざというときはすぐに水に入れる人を用意しておいたほうがいい。

キューバの世界だと、ライセンス(オープンウォーター)をとれば「インストラクターをつけずに、2人で」ダイビングできるという建前になっています。*2
で、「1人で」ダイビングできるというライセンスはどんなに高いレベルになってもありません。禁止事項というのではなくて、ソロはそもそも想定されていないという話で。
バディシステムといって、2人でいっしょに水に入ることでお互いの安全を確保する仕組みになっています。

深いプールで撮影したいなら、少なくとも一人は深いプールに慣れてる人*3を連れていったほうがいいです。
本当のところは、スキューバのライセンス持ってるからOKって世界でもないです。*4

海撮影の安全

管理されたビーチならまだしも、そうでない場所での撮影は海そのものが危険をたっぷり抱えていることがあります。
たとえばぱっと見ただけではわからない流れがあったり*5、流れがなくても海藻が多くて体がからみつきやすいとか。海で撮影したいときは、「その場所の海を知ってる人」に話を聞くのをお勧めします。

海で潜って撮影するときは、タンク背負ってるならいっしょに行けばいいんですが(普通のスキューバのバディシステムですね)、タンクなしで行くときのバディは「一人は水面で浮いて、もう一人が潜って、水面で浮いてる人は潜ってる人をずっと見ている」って方法になるみたいです。

さて、練習といってもどこで教わればいいの?

えーと……普通に足が立つ程度のプールでの水泳練習なら、一番手っ取り早いのは身近にいる「泳げる人」にお願いすることです^^ もしくは、妥当なのはそこらへんのスポーツクラブあたりのレッスンですかね。自治体のプールでもレッスンやってたりしますんで、そこらへんに乗ると楽です。

深いプール目指すなら、東京圏の情報しかないんですが多分Kaz methodが現状でベストパイかなーと思います。インストラクターの方がフリーダイビングの初代日本代表の方で、水中写真家でもあるのでカメラまわりのことも分かる方です。
もしくは小金井のビッグブルー
ちょっとお値段は上がっちゃいますが、石田さんのスクールも慣れてからはおすすめです。こちらは現役の日本代表選手の方がやってるスクールになります。

コスプレ撮影は基本スキルとは違うところもありますが、基本がちゃんとできていれば困ることはないですし。

*1:このへん、心屋塾方面だと「ブロックはずし」って便利な言葉があったりします。なぜか最近心屋塾関係者が知り合いに激増しまして、キーワードが頭に突っ込まれましたwww

*2:日本のショップでインストラクターなしのダイビングを推奨してるところはほぼ皆無だと思いますが、資格自体はそういう位置付けです

*3:底まで楽に行ける程度のスキルが目安かな

*4:キューバのインストラクターですら、スキンダイビングのスキルがガタガタな人は普通にいます

*5:離岸流も怖いですが、底へ引きずり込む流れがあったりもします