Harmonie "Diary" Chromatique

Harmonie Chromatiqueの日記帳です。

主催側立場から、同人即売会への要望を見てみた

主催側の立場から、イベントへの要望について考えてみました。

うちの主催側としての実績&立場はこんなところです。

  • 同人即売会のスタッフ側への参加経験は、主催1回、スタッフ参加数回。混雑イベントへのスタッフ参加は1回だけ。
  • 同人即売会に限らなければ、参加者数百人台後半~規模のイベントに主催クラス(=全領域を見られる立場)として関わった経験は複数あり。特に100人~300人以下程度の規模は数十回単位で経験済み。

 早朝の列形成

ほんとこれは「しょうがない」かなー、と。
理想像としてはスタッフが徹夜組をちゃんと取り締まれ&列形成を最初から秩序だってやれ(=大規模イベントの場合スタッフは前日深夜から仕事する)なんですが、それって非現実的な理想ってやつですし。*1
うちも「スタッフ会場入り前から勝手に列ができていた」事案には遭遇したことあります。幸い列の規模が小さかったので致命的な事態にはなりませんでした。*2

なので、問題点があるとしたらダマ or 想定していない列の形から、想定されている列の形を創り上げていくプロセスにあります。
肩たたきは「意図的なこともやれてしまう」のは事実で、公平性が人間の関与を排除したシステムとして実装されていない仕掛けに対して不信感があるのは現代の社会においてはどこでも当たり前のことですが、じゃあ人間の仕掛けを排除しきることがコスト的に適切かというとかなり怪しいところでもあります。*3

ペナルティ

ペナルティの境界ラインを明示するとその時刻を狙ってチキンゲームが起きるわけで、女性向けだと平然とチキンゲーム起こして敗者を叩くみたいな風潮ありますが、どう見ても健全じゃありません。*4
「○時以前はアウト。△時以降はOK。その間でペナルティの発動ラインについては発動の是非含めて当日の状況から判断します」ってあたりが現実的かなーと。

で、ペナルティのかけ方も、ペナルティのボーダーライン以前の列を単純に最後尾に持って行くのは妥当ではありません。なぜなら、あるべきペナルティの重さは「ペナルティの発動ラインから遠ければ遠いほど重い」はずですが、単純に最後尾に持って行くとペナルティの発動ライン直近で運命の分かれ道が大きすぎます。
てわけで、各種のイベントでこんな手法の実績があるようです:ペナルティライン以前の列は反転させて正規の列と同時に入場させることで、ペナルティ発動時刻に近ければ近いほど早い時刻に入場できる、と。

同人即売会の基本

まずは「現場では諦めて、でも声は上げる」が基本かなーと。現場でゴネてもしょうがないですし、そもそも同人ってアマチュアの世界ですから「うまくいかなくて当たり前、うまくいったらめっけもの」が本来のラインですよ。

なんですが、声を上げ続けることで社会全体をより良いものにできるのも当然なので、お互いアイデアを出し合ってよりよい形を見つけたいです。アイデア出しの否定とか代案提示の強要とかから入るのは、多分健全じゃありません。

インセンティブ論

小さなイベントや、落選がそうそう起きないイベントだと、要望を上げることでサークルとしての立場が不利になるとは思いません。
なんですが、コミケやその他大規模イベント(落選が目立つイベント)でサークル/個人の要望を上げたら、逆恨み的に落選になってしまうのでは?という不安がありますよね。

何らかのインセンティブをもってこの手の構図を封じられないか、気になります。

 

*1:コミケではやってますけど、その分「コミケスタッフなのに当日は会場内では参加できない」という事態が起きているはずです。それって参加者に強要して良い立場なのかものすごく疑問。非現実的な理想を実現するためのやむを得ないコストなんでしょうけど。

*2:念のため:同人即売会ではありません。別ジャンルのイベントです。

*3:艦これなんだから小さな列を作ってあとは羅針盤でやれ、ってのはジャンルネタを反映した手法としてとても良好です^^ どこかのイベントで実績あるはずなんですが、強制は当然できません

*4:特に女性向けでもチキンゲームが深刻なイベントだと、「会場からは見えないギリギリの場所に大規模なダマが成立する=イベント主催側がコントロールできなくなる」なんて事例も聞いたことがあります