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Harmonie "Diary" Chromatique

Harmonie Chromatiqueの日記帳です。

「『「浦賀船渠ノ航跡 中止問題」中間レポート』に対する反証」に対する反証、というか指摘

リテラシーをめぐって良い議論のネタがあったので、紹介。

太郎次郎に負けた者の末路 『「浦賀船渠ノ航跡 中止問題」中間レポート』に対する反証

てわけで上記記事の問題点を指摘してみます。

小川氏の能力について

小川氏がどの程度のイベント開催能力を持つか、未公開情報を使わない限り基本のトーンは「不明」です。
なので、「イベント開催能力がある」と「ない」というそれぞれの主張には、本来それぞれの裏付けが必要です。例えばイベント開催実績があれば「能力がある」、開催トラブル実績があれば「能力がない」という推定が働きます。
その意味では、彼は過去に1度イベントを中止している実績があり、「能力がない」という推定が働くのは事実です。

……なんですが、この記事には疑問があります。小川氏のイベントが開催にまでこぎつけた事案って過去にそもそもありましたっけ?中止されている1回(ノリモノの教室)と浦賀、という認識なんですが、他にあったら教えてください。(たぶん私の記憶のほうが怪しい的な話です(2015/09/12 花羅さん @strike hole から開催実績の指摘を頂きました。THX! 以下追記)なんですが、一方で1回開催しているという実績もあり、その分では「能力がある」の推定も働きます。

ただ、元記事から「小川氏にイベント開催能力が備わっていない」という推定は、推定のしすぎです。記事によればスミス氏らが「10月19日の時点で事前作業の進捗はゼロ」という主張のもとイベントを乗っ取ろうとしたことが読み取れますが、一連の情報によれば10/19より前の時点でパンフの入稿が済んでいたという情報もあり、事前作業の進捗「ゼロ」と言い切るには問題があります。

なので、能力があるないに関しては本論とは別の問題で「そもそも能力が足りていなかったのでは?」という推定は働く議論は可能なものの、浦賀~を巡る一連の問題においては現時点で「能力が不十分」という証明はなされていない、むしろ現時点で提示されている「彼は最低限の水準では必要なことをこなしていた」と考えるほうが自然な状況です。
浦賀~の開催において彼の能力が足りていなかったというのであれば、以下のような内容のいずれかを含む反論が必要でしょう。

(1) 即売会開催に向けて何をやるべきなのに、それができていなかった、という具体的な項目、スケジュールを含む立証。
(2) もしくは、パンフレットが入稿されていた、という説に対する反対の証拠を伴う立証*1

メーリングリスト

メーリングリストが真のモノであること自体は、いくつかの可能性からおおむね正しいと考えます。……が、そもそもメーリングリストの内容をあれだけ暴露することの正当性がいろいろと怪しいところです。
が、たとえそういう意味で世に出ることに問題がある資料だとしても、(裁判での有用性はともかく)あれが真のモノならば、何らかの情報を物語ると考えて良いでしょう。

てわけで、反証ブログで記載されているこの件についての指摘はほぼ本筋と言えて、意味があります。……ですが、「印象操作を行っている」という件については反証ブログでも全く同様。
印象操作とだけ言いたいのであれば、わざわざ反証ブログのような書き方を取るのは論点のすりかえに値すると考えます。

で、もっと重要なこと。印象操作で事実は変わりません。なので(結論を先取った議論ではありますが)引用のしかたに印象操作が含まれていたと仮定しても、「すべて嘘だ」という評価は成り立ちません。だってMLが本物なのはほぼ確実ですよね?

小川氏の発言

こういう形で「適切ではないタイミングでの反論は受け付けない」という論証、世の中には目立ちますよね。ですが、本当にそうですか?

ktgohan氏の論説を総合すると、小川氏は「数時間に渡り何らかの隔離状態に置かれ、その後中止を発表した」という情報が上がっています。適切なタイミングで反論できなかった可能性はあるのではないでしょうか?

適切ではないタイミングでの反論は全て嘘だと断じるのは、あまりに合理主義的な考え方です。そもそも浦賀~の一連の事件自体が合理的ではない構造を山ほど含んでいることを思い出してください。

なので、結論も適切ではありません。

評価について

そもそもktgohan氏の記事が虚偽だ、という論点も唐突なんですが、以上まとめてきた通り論点を裏付けられるだけの議論は一切行われておりません。なので、「虚偽の可能性が大きい」という評価に対しては、同調することはできません。

ktgohan氏がこれからやることは、この記事の執筆者の身元を明らかにする、といったアクションになるのでしょうかねぇ。
……それにしても、ほんと浦賀関係はスミス氏側のプロパガンダが目立つんですよね。なにか我々が想定していない裏がある事件な気もしてます。元々地縁説とかも流れてましたし。

一番恐れるべきこと

真の下手人がトカゲのしっぽ切りして逃げ切ること、と考えてます。

本丸が同人外部をめぐる事件だとしたら、普通にしっぽ切り出来るシナリオに進んでる気がするんですよね。真の下手人を指摘する言説は未だに出てないはず。

追記記録

2015/09/12 花羅さんから頂いた情報により、記事をアップデートしました。小川氏の即売会は1回既に開催されているようです。

*1:個人的には1よりもこっちの可能性が高いと考えます。パンフレット入稿の証拠がどのような構成かを私は知らないのですが、相手が民間ってことを考えると後からでも作れる性質のモノの予感がします。